足をもむ健康法は、特定の誰かが発見したり発明したものではありませんし、どこかの国が始めたという訳でもありません。人類が、人類の智恵として自然に身につけたもの、それが「足もみ健康法」です。
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足もみ健康法のルーツ
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■ 古代エジプト
今から、約4500年前のエジプトでは、足を揉むことが健康増進や病気の予防につながると考えられていました。それは、当時、位の高い医者であったといわれるアンクマホールの遺跡から発掘された壁画から窺い知ることができます。
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■ 古代インドから日本へ
古代インドの原始仏教時代、石板に足の絵を刻んだ仏足跡を拝するという習慣がありました。足は大切で尊いものであるという考え方が古代インドにもありました。日本の寺院でも仏足石を安置している所が多く存在します。
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■ 中 国
中国黄河流域文明の始祖とされる黄帝という人物の伝承を対話形式でまとめた「黄帝内経」という中国最古の医学書があります。その中の「霊枢編」に、足の経穴(つぼ)についても解説されています。
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伝統的な民間療法として、世界各地で行われていた「足もみ」という方法が、20世紀になって、現代医学の見地から研究されるようになりました。
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近代の足もみ健康法
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■ 反射療法の確立
1913年にアメリカの医師ウイリアム・フィッツジェラルド博士が『ゾーンセラピー』(区域療法)と言う考え方を発表しました。これは、人体を10本の線で区切った場合、線上の臓器と末端が対応するというものです。
「区域療法」は、その後多くの人々によって研究されました。なかでも、ユナイス・イングハム女史は、「反射区」という発想で、反射区療法の基礎を確立し、精力的に普及活動をしました。
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やがて、欧米を中心にリフレクソロジー(反射学)が普及し、ドイツで「マルカート式」、イギリスで「ベイリー式」、台湾では「若石健康法」として研究がはじまり、世界中に普及していきました。
人類の智慧として受け継がれてきた「足もみ健康法」が、近現代になり、科学的にも見直され、誰にでもできる自然療法として、注目を浴びてきています。
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